ゆ・ら・ら くるりん

のほほん・とうげい 日誌


あまりにのんびり、のんびり…と陶芸を続けている私のひとり言です。
この日誌(毎日は書けないけれど)の中で、少しでも上達していく自身をみつけて行けたら嬉しいです。

                                                           

                                                     

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05.3.26 私にとっての陶芸 3.27 古山先生作陶展へ 4.9 自然の中での釉掛け 4.23 馬渕先生作陶展へ

5.14 久々の教室 6.3 象嵌初体験 6.11 山口先生作陶展へ 7.9 ,またまた…久々の教室 8.26 ,スタート地点へ逆戻り



05/3/26 「私にとっての陶芸」

 HPのメインはやっぱり「陶芸なんだよね?」って言われると…「う〜ん?」って頭をかしげてしまうのが本音。
 家のウッドデッキの上には1昨年購入した電動ろくろが鎮座しているけど、最近これに向かったのはいつだろう?
 って思い出そうとするのだけれど???
 作品も素焼き前の鉢が2点、素焼きした作品(お皿、鉢、ビアマグ、湯呑など)5点あって、今年になってまだ完成
 したのは2点だけ。
 今のところ、月2回程度教室でろくろに向かっているだけだ。とても「陶芸してます!」って胸張ってなど言えない
 情けない状態。

 先日インターネットで本を購入した。極める技「現代日本の陶芸家125人」(小学館:黒田草臣著)だ。
 東京 渋谷で陶芸店を営む著者が紹介する陶芸家とその作品集だが、素晴らしい作品達を見ているだけで
 満足する。
 作りたいと思うより「いいなあ」と完全に鑑賞者になり切っている。
 「だってとっても私には無理なのだもの…遠すぎる世界だよ」

 でも…今は時間がないだけ…いつか自分の色を出した作品を作れるようになりたい。
 (果てしない夢だろうか?)いやいや今は長〜い長〜い充電準備期間なのだ!そう思うことにしよう。



05/3/27 「古山先生作陶展へ」

 日曜の朝…いつものごとくっすり眠り込んで、予定より遅いスタート…あわてて家事を済ませ、車を走らせる。
 今日は、ある陶芸展を見に行く予定だったのだ。
 知人から「古山 潤さんという陶芸家の方の作陶展があるよ。」と教えられたからだ。
 自給自足の生活をされていて長い間作陶を続けている人…と聞いて、
 どんな方なのか?どんな作品を作られるのか?興味を持ったのだった。

 作陶展の3日目…会場の「ぐみの舎」を訪れると、丁度古山先生本人がいらっしゃって、いろいろお話を伺いながら
 作品を見せて頂いた。
 独自の世界の中で作り出されたとても素敵な作品たちだった。

 「自給自足されているんですか?」と聞くと「いやいやガソリンなど買っているから完全ではないよ」との答えが
 返ってきた。
 気さくな、自由な感じのする…迷わず自分の世界を生きていらっしゃるように感じた。
 私の初歩的な質問にもしっかりわかりやすく答えて下さった。

 古山先生の窯の名は「窯遊舎」と言う。(浜松市四本松町在住とのこと)
 その案内にこう書かれていた…
  「お坊さんがいる様に 畳屋さんがいる様に 魚屋さんがいる様に 茶碗屋がいる。
                      犬の散歩、田、畑、遊びにも…留守の時もあります…」

 なんかいいなあ…「陶芸家」ではなくて「茶碗屋」なんだ…ゆっくりとした時の流れの中に身を置かれている
 ように感じられて、その生き方がうらやましく思えた。
 作品を見て陶芸の勉強もしているのだが、同時にいろいろな生き方をされている人との出会いは刺激になるもの。
 
 許可を得て、作品と先生の画像をカメラに収めてきたのでご覧ください。作品には楽器やお面などもありユニークでした。

         古山 潤 先生 作陶展 作品紹介はこちら (古山さん本人の画像もあります)
        

 

05/4/9 「自然の中での釉掛け」

いろいろあって今日は久々の陶芸教室へ…なんと3週間ぶりだ。 

今日は数少ない素焼きの作品の釉掛けをした。

 大体順番はこう…
  1.焼き上がりのイメージを描きながら、どの釉薬かを決める。(器に鉛筆で覚えに釉薬名をメモ)

  2.釉薬がかからないようにする部分(高台等)に撥水剤を塗る。
     …この細かい作業が本当はとっても苦手な私…

  3.使用する釉薬毎に濾しざるを通して汚れをとる。

  4.均等な濃さになるようによくかき回す。
     …大体釉薬が下に澱んでしまっているので、この作業は大変!柄杓での作業では間に合わず、手を入れて
     かき混ぜる。おかげで私の手は真っ赤に染まり、爪まで釉薬の赤が入り込んでしまった!…


  5.釉薬毎の標準濃度になっているか濃度計で濃さを計る。
     …教室に入りたての頃、めんどくさがりやの私は標準濃度になっていないのに、お得意の「まあいいっか!」と
     釉掛をしてしまったことがあり、そのつけはきっちり作品に反映されていて、いい反省材料になった


  6.掛け方は器によっていろいろある。釉薬にすっぽり通すもの有、柄杓でかけるもの有、吹き付けるもの有、その他様々。
     …いろいろな種類の釉薬を使うとあたりはいろいろな色に染まったバケツや柄杓やざるが散乱状態。
     誰しもこうではなく、私のいい加減さがここに現れる。
     つまり計画性に欠けるのだ!途中で気が変わることもままある。


  通っている教室は浜松の北、都田にある。

  釉掛けの場所は、雨でも降らない限り、教室の外で行う。
  冬は寒いし、夏は暑く大変な時期もある。でも一番いいのは低い山がすぐ迫っていて緑にあふれていること。
  眼下には天浜線があり、時折電車がのんびり通るのが見える。
  自然に囲まれた気持ちのいい場所だ。
  特に今の季節はすがすがしくて最高!森林浴も同時にしているようだ。

  今日施釉したのは、平皿と鉢、ビアジョッキ、手付花瓶、湯呑の次の5つ。

不器用な私がやっと施釉が終わってほっとしたところ…

画面では見えないがこの眼下には天浜線が走っている。

車の音も聞こえず、静寂な中での私の苦戦の後。

本焼きでこの器たちはどう変貌するのだろう?



まだ経験の浅い私は、土と釉の組み合わせ、焼き方で作品がどうなるのか全く想像できない。とりあえず思ったままに掛けて結果を見て勉強することになる。
がっかりすることもあるし、思いもかけず素敵になることもある。
私にとっては一種の賭けのようなものだ…


作品を乗せた板が汚れているのは前回付いた土を洗わずにいたため…先生に「汚いなあ」と言われてしまった。全く私は手抜かりが多すぎる!

手前向かって右が平皿…赤天目に白511をひしゃく掛け(酸化予定)
次に向かって左が奇妙な取っ手をつけた鉢…同じく赤天目、白の部分は
ガムテープで色抜きし、後で白萩をハケで塗った(還元予定)
奥の花瓶と湯呑…S赤(鉄釉)と白萩釉の掛け分け(酸化予定)
ビアジョッキは…白萩釉をランダムに掛けた後白抜き部分に赤天目を
筆で塗ったもの(還元予定)



05/4/23 「馬渕先生作陶展へ」

 今日は教室の馬渕先生の「作陶展」に出かけた。

会場の天神蔵のギャラリーは深閑とした趣のある場所だ。酒蔵の特殊な雰囲気が独特なSceneを提供している。

そこに展示された作品たちは皆、これまでの先生の歩みを思わせるような落ち着きのある重厚さを漂わせるものだった。

まだまだ私の道は遠いと改めて感じたが、やるべきことが沢山あることは、今後の楽しみがそれだけ多いということ。

展示会の様子を画像に収めてきましたので、ご覧ください。

馬渕 先生 作陶展 作品紹介はこちら 


05/5/14 「久々の教室」

1ケ月ぶりの教室へ…

ろくろの前に座って「さてどうしたものか??」
どうやるんでしたっけ?などと、ふざけているでもなく途方に暮れる私…。

先ず土殺しができない…四苦八苦している内棚板から土がはずれてしまった。
「あれ?」と独り言を言いながら、先生に見つからないようにやり直す。(何年やっているの?と言われそうで恥ずかしい)

次になかなか芯が出ない。土がゆがんだままろくろの上で回り続ける…「どうしよう?」
初心者ではないので聞かない限り助けてはもらえない。
なんどか格闘してやっと芯が出て、まず土を上に立ち上げる練習をする。そうこうしている内にやっと手が思い出してくれた。

今日はそれでも花瓶を2種作り上げることができた。

それから久々の新しい作品が焼成完了。初めての直径25cm平皿だ。(「私の器たち」に追加)






05/6/3 「象嵌初体験」

2週間ぶりの教室へ…こんなだからなかなか上達しない。
家でろくろに向かう時間もどうしても持てなくて、ろくろはビニール袋をかぶったままだ。

今日は2週間前に成形した壺に装飾を施した。
「扁壺」に加工し、その上「象嵌」(ぞうがん)を施すのだ。

先生の作品例から自分が選んで決めたのだが、聞いて見ると随分面倒な作業だ。
「ああ面倒臭いなあ」と口にも出してしまう。
前にも書いたが細かい作業が本当に苦手なのだ。内心嫌々ながらの作業…。(失礼な生徒だ!)

先ず半乾きの成形した壺を2面叩いて平らにする。
この作業は結構面白い。でも慎重さが足らない私の叩き方で片面が凹んでしまった。

次に見本をみてその2面に柄を彫る。これもやはりかなりいい加減だ。
彫り終わったら、その彫り込んだ線へ白の化粧土を埋めていく。
2度から3度塗り込み、乾くのを待って彫り込んでいない部分の化粧土を削りとっていくのだ。

前から憧れながら面倒そうで試みなかった「象嵌」…やってみるとなかなか面白そうだ。
次はもっと真剣に作り上げてみようと思う。

この壺はこれから素焼きにし、釉薬を掛け本焼き。
白土だから絵が上手く出るかわからないが(本来は赤土に施す技法)、まあこれも練習、練習。








05/6/11 「山口先生作陶展へ」

今日の夕方、天神蔵で行われている「山口 剛 作陶展」へひとりで出かけた。

中学の先輩の友人であったり、昔の同僚の友人であったり、またよく行くcoffee shopのマスターの後輩であったり…と
何故だか不思議な縁でつながっている先生だ。

天竜の奥…ロマンチックな地名の「月」にお住いで、もう何年も前に偶然近くを通りかかって工房を訪ねたこともある。

先日教室で象嵌技法を習ったばかりだが、山口先生の作品にも見事な象嵌を施した作品があって、興味を持って見られた。

いつものことながら自分の陶芸の道はまだスタート地点ぐらいだなと感じさせられる。

時間がないから…と自分の努力は後回しにししてばかりだが、素晴らしい作品を眼にすると、創作意欲だけは湧いてきて
またがんばろう…という気持ちになる。

勉強のため展示作品をカメラに収める…山口 剛 作陶展 作品



 05/7/9 「またまた…久々の教室」

前回からまた1ケ月以上が経っている。

また最初から「どうしたものやら?」「どうやるんだっけ?」…こんなことを毎回繰り返す私。

一応真っ直ぐ上に挽き上げる練習だけに絞ることにした。

なんとか挽きあげられるが、それから少し加工しようとすると形が崩れてくる。

結局今日の作品は全て失敗…バケツに入れられ、また土塊に戻る。

代わりに久々の作品が出来上がっていた…今日はこれでとんとんとしよう。

それにしても私の作品は鉢物が多い(食いしん坊のせいだろうか…すぐ食べ物と結びついた作品を作ってしまう)
(「私の器たち」に追加)


 








05/8/26 「スタート地点へ逆戻り」

私は一体陶芸をやっていると言えるだろうか?…と今日の教室で改めて強く感じさせられた。

ろくろの前に久しぶりに座る。

旅先で求めた常滑焼きの花活けを見本に作品を作ろうと試みる。

先生がお手本で作った作品はあっという間に出来上がった。

頭では、多少手こずるだろうけれどまあなんとか作れるだろう…と安易な気持ちで作陶。

芯を出すどころか、上にも引きあげられない。これでは全くの初心者だ。情けない…。

                

今日は一つも形にならず、先生のお手本のみが残る。反省すること!

以前釉掛けした作品が3点出来上がっていたことが唯一の収穫。
(「私の器たち」に追加)